きゃん

高台家の人々のきゃんのレビュー・感想・評価

高台家の人々(2016年製作の映画)
3.5
試写会にて鑑賞。

口下手な妄想女子と人の心が読めるテレパス王子の恋愛を描いたラブコメディ。不器用だけど、可笑しくて、愛おしい恋に心温まる。

得意の妄想で何かと自分の世界に入り込みがちな冴えないOLの平野木絵。ある日、木絵の勤めるオフィスに名門「高台家」のイケメンエリート・高台光正が転勤してくる。決して交わることのない2人だが、光正を見かけるたびにくだらない妄想が浮かぶようになってしまう木絵と彼女の心を読みその妄想に心安らぐものを感じていた光正。不思議なことに互いに惹かれていく・・・

木絵が思い浮かべる妄想の世界のスケールがとんでもなくデカくて、とにかくぶっ飛んでいて終始笑わせてくれる。妄想の中に出てくる塚地のキャラのキモかわいさ具合がツボ。綾瀬はるかがハマリ役すぎて彼女の良さが上手く生かされてる。可愛らしい。

本音と建前を使い分けて上手く立ち回っている社会で、人の本音が全て分かってしまうテレパスの能力を持つ葛藤と苦悩を描いている。相手の心の中が読めないからこそ良いこともあるんだなと思った。
私は人との付き合いで相手がどう思っているのか気になってしまいなかなか自分を出せない方なので、自分の心を読める相手がいたら楽だなと思う。飾らない自分を受け入れてくれてるわけだし。でも、都合の良いところだけ知られるのではなく心の中を全部知られてしまうのは嫌かなとも思ってしまう。笑
自分の心の中を全部知られても良い、相手の心の中を全部知りたいと思える人に出会いたいですね。
きゃん

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