KnightsofOdessa

死の嵐のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

死の嵐(1940年製作の映画)
2.5
[ナチズムの台頭は死の嵐の如く] 50点

チャップリン『独裁者』と同様に早い段階でヒトラー率いるナチスへの批判を展開したボーゼージの力作(?)。1933年に60歳になった大学教授ヴィクトル・ロスの一家がアーリア人でないことから迫害される過程を描く。しかし作った時期に意味があるのであって内容は凡庸極まりない。継子の二人がアーリア人という配置は話を円滑にするステレオタイプ化みたいで幻滅したし、二人いる理由も片方がナチスに残って片方がナチスを捨てるという両論癖の安全策にしかなってなくて残念。『独裁者』のような切れ味は存在せず、単にナチスを嫌った人間同士のメロドラマになっていた。なんでIMDbで7.9もあるんだか本当に謎。

こういう役をジミーにやらせるとこに厭らしさを感じる。そして、フレイヤよりもエルサの方が可愛かった。
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