KnightsofOdessa

ザ・バンク・ディックのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

ザ・バンク・ディック(1940年製作の映画)
3.0
No.140[フィールズの集大成とのことだが…] 60点

妻の尻に敷かれ子供に振り回される中年男という役柄を最初にコメディに持ち込んだフィールズの「かぼちゃ大当り」と並ぶ最高傑作とされているのが本作品である。「かぼちゃ大当り」が存外に楽しめたので続けて鑑賞。しかし、主人公の名前‟Sousé‟が"サウス(大酒呑み)"ではなく"スーゼ"だと指摘する冒頭から"言葉遊び"を始めて怪しい空気が漂い始める。図らずも銀行強盗を捕まえたスーゼは警備員としてその銀行に雇われるが、想像通りゴタゴタに巻き込まれる。この辺の話は全然面白くなかったけど、銀行の重役が気絶しまくるとか最後のカーチェイスは楽しかった。フィールズの映画は二回とも金持ちになって豪邸に住むっている月並みなエンディングなんだけど全部そうなのかな。

"1001の映画"のレビューにはフィールズが‟子供の首を締めあげても怒られない稀有な人物‟と書いてあった。確かに嫌な感情は抱かなかった。現代で言えば誰にあたるのだろうか。
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