ミミック

シティ・オブ・ゴッドのミミックのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.2
ブラジルのスラム街での子供ギャング同士の抗争を洗礼された映像で見せていて、何年かに一度見たくなる作品。

後に写真家となるブスカペが振り返る形で、登場人物を神の視点で分かりやすく伝える語り口がスマート。

貧困ゆえ満足な教育が受けられないと子供や社会はどうなるかの教材ビデオに最適。

暴力を手にした為女性とまともな付き合いができないかすれ声が特徴のリトル・ダイス(後のリトル・ゼ)、リトル・ゼの相棒ながらファッションが好きでいち早く組織から抜け出すベネ、リトル・ゼと対立するセヌーラ、バスの運転手をしていたが家族を殺されセヌーラ派になる射撃のプロの通称二枚目マネ、どの人物もその土地で暮らすリアリティに溢れていて彼等から目が離せなくなる。

何が変わればこういった負のループから抜け出せるのか。
ミミック

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