リタ

シティ・オブ・ゴッドのリタのネタバレレビュー・内容・結末

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

こんなカッコいい映画だったとは。知らなかった。

もっとなんか…
欧州では賞とってそうな意識高い映画かと。

スコセッシとかダニーボイルなヒリヒリ感。

冒頭のニワトリ追いかけるシーンが芸術的だった。

いっぺんに人物関係説明されて、え?だった。
テンポ早いわ。




仕事がなくて仕方なくギャング、というよりは、
激務で薄給、仕事なんかやってられっか!強奪だ!
という感じ。

生きるために人を殺さなきゃいけない
という切羽詰まった世界に生きてる訳じゃない。

そういう、
貧困問題を扱った正義の社会派映画とは違う。

根底は貧困にあるのは間違いないんだけど
庇いきれない残虐行為に憎しみすら湧く。

知らない方が幸せだったわ。

人間の本質って一体
善悪どちらなのかと考えてしまう。



お兄ちゃん達の頃→リトル・ゼ→より幼い子供達
と、短い間に世代が変わっていって
その度に権力闘争が起こるストーリーだが

リトル・ゼが統一してたら
もしかしたら神の街に
恒久的平和が訪れたのかもしれない。

あんな残酷な奴でも、
誰かの無駄死にを防げたかもしれない。


ラスト、暴力が暴力を呼び、
前のリーダーを蜂の巣にした子供達は勢い付き、
武装して縄張りを支配しようとする。

また争って、誰かが死ぬのが目に見えてる。
虚しい。

スタイリッシュな演出だけが救いだわ。
リタ

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