このレビューはネタバレを含みます
こんなカッコいい映画だったとは。知らなかった。
もっとなんか…
欧州では賞とってそうな意識高い映画かと。
スコセッシとかダニーボイルなヒリヒリ感。
冒頭のニワトリ追いかけるシーンが芸術的だった。
いっぺんに人物関係説明されて、え?だった。
テンポ早いわ。
仕事がなくて仕方なくギャング、というよりは、
激務で薄給、仕事なんかやってられっか!強奪だ!
という感じ。
生きるために人を殺さなきゃいけない
という切羽詰まった世界に生きてる訳じゃない。
そういう、
貧困問題を扱った正義の社会派映画とは違う。
根底は貧困にあるのは間違いないんだけど
庇いきれない残虐行為に憎しみすら湧く。
知らない方が幸せだったわ。
人間の本質って一体
善悪どちらなのかと考えてしまう。
お兄ちゃん達の頃→リトル・ゼ→より幼い子供達
と、短い間に世代が変わっていって
その度に権力闘争が起こるストーリーだが
リトル・ゼが統一してたら
もしかしたら神の街に
恒久的平和が訪れたのかもしれない。
あんな残酷な奴でも、
誰かの無駄死にを防げたかもしれない。
ラスト、暴力が暴力を呼び、
前のリーダーを蜂の巣にした子供達は勢い付き、
武装して縄張りを支配しようとする。
また争って、誰かが死ぬのが目に見えてる。
虚しい。
スタイリッシュな演出だけが救いだわ。