PikKa

プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行くのPikKaのレビュー・感想・評価

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『バジュランギおじさんと小さな迷子』などでもお馴染みのサルマン・カーン主演作。

即位式を数日後に控えながら何者かに命を狙われ意識が戻らない王子。
そんな中、側近たちが町で見かけたのは王子に瓜二つの役者プレーム。
王子の影武者として来賓や婚約者へのもてなしを依頼される。

遺産や跡目継承に絡む身内間での諍い。
この手の話は古今東西よくある。
昔からの定番の題材でもあるけれど
本作はインド映画ならではの色彩溢れる芸術美とミュージカルあるいはコミカル演出が随所に散りばめられている。
そんな中に一見チャラそうに生きているようにも見えるプレームの葛藤や問いかけ、思いやりに重みを持たせた描写も多く、笑って泣いてほっこりする仕上がり。

傲慢だった王子がプレームとの出会いで人を思いやること、真に人を愛するということを知って心の変化(成長)を見せるエンディングのエピソードも最高。

見た目は同じながら
育ちも性格も気質もまったく違う、
まるで対極のような2役を演じ分けたサルマンが凄い。

甘くやさしい顔と
ムキムキがっちりマッチョな肉体のサルマンがカッコいい。
それにしてもサルマンだけではなくて
みんな超イケメン!
男性も女性も抜かりなく美しくて。

3時間近い映画だけれど、
インド映画特有のノリに
画面の前でも同じように歌って踊って、
時にはウルッときたりして…
すごく楽しくて心地よい疲労感と満足感。
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