中米グアテマラの貧しい山村から北(エル・ノルテ)へ…
憧れの地・アメリカを目指す先住民の兄妹の希望と厳しい現実を描く🗽
ラテンアメリカのインディペンデント映画としては初めてアカデミー賞脚本賞にノミネートされた作品✨
監督と脚本を務めたグレゴリー・ナヴァとアンナ・トーマスはご夫婦❣️
グアテマラ内戦による民族的・政治的迫害が背景にあったり、兄妹の父が惨殺され母親が連れてかれたり、映画の始まりはなかなか重苦しい内容だけど、アメリカへ向かうパートはユーモアもあったり希望が描かれていたりして全体的には観やすい感じで安心した😌
アメリカへ向かう際に先人から知恵を授かって、メキシコ人のフリをするってくだりが最高🤣
ホントにそれで通じるって、メキシコ人のイメージよw
言葉が分からない中で勉強をしながら仕事に就き、兄妹の勤勉さで各々軌道に乗っていく感じも爽やかに展開していく✨
ローザが家政婦として働く中での洗濯機のくだりにほっこり。
またここでも言葉が繋がらないことでの行き違いがあったり、雇い主の意図が伝わらない皮肉がちょっとあったな🤔
そのまま行くかと思いきや、そこはやはり厳しい現実を描く映画であった…🥺
不法移民がいかに命懸けかってことや常に心が休まらない不安、グリーンカードへ憧れと希少なチャンス。
法の抜け道を利用して恩恵を受けれる部分と徹底的に厳しく規制される部分。
ただでさえ苦労している移民の足を引っ張ってくるような輩もいるとは…😭
最後も生きるために人間性を取るのか捨てるのか、ってところで兄のエンリケに選択が迫られるが、どっちを取っても地獄みたいなやり切れない展開が苦し過ぎる…😭
喪失と空虚感に締めらるラストから、更に不穏なラストカット…これが現実なんて辛い…。