kazマックスグローバーレッド

ファイアー・ドラゴンのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ファイアー・ドラゴン(1986年製作の映画)
5.0
ブランドン・リーと相棒マン・ホイがお揃のGジャン着てツーショットでマシンガンぶっ放しながら進んでいく映像は『男たちの挽歌』を見に行った時に劇場の予告編で流れてた。あの時なんでこの映画を劇場で見逃したんだと後悔すること三十数年、ようやく鑑賞出来たブランドン・リーの映画デビュー作。

これで彼の生涯主演映画全5作品はコンプリート。何だろう、やっと自分なりにブランドンへの供養が出来たといいますか、感無量です。恋人役のレジーナ・ケントも31歳の若さで亡くなっているし今は亡き若い2人のノスタルジーな香港アクション映画です。

『燃えよドラゴン』でブルース父ちゃんと戦ったヤン・スエさんは最初のほうで登場して「3秒でお前を倒す!」と豪語するもあっさりヤラれるゲスト出演。プライベートでカンフーの鍛錬をせずに遊んでばかりいたブランドンに説教してたヤンさんのエピソードを思い出します。


物語はダチにハメられムショに入ったブランドンが出所して復讐するという分かりやすいお話で、当時流行してた香港ノワールとカンフーアクションが融合したこれぞ80's香港映画。ブランドンの相棒メガネ君は『ファースト・ミッション』でジャッキーの相棒だったマン・ホイで、仇役はミシェル・ヨー主演『皇家戦士』でミシェルに想いを寄せるお調子者を演じてたマイケル・ウォン。

この映画が香港でコケたお陰でブランドンはヨーロッパで映画撮ってアメリカに渡りやがて『クロウ』に出演。人生やら運命やら色々と考えさせられます。