やむちゃ

ファイアー・ドラゴンのやむちゃのレビュー・感想・評価

ファイアー・ドラゴン(1986年製作の映画)
3.5
備忘録
1987.7に鑑賞。

ブランドン・リーの初主演作。
かつて何かの雜誌で、父親の存在が大きすぎるためカンフー(メインの)映画への出演は避けているとの記事を読んだ記憶がある。
そんなブランドンが選んだ作品は、D&B社製の香港ノワール系の作風。

友人の罠にハマって服役することになった主人公が、家族にも危害を加えようとする元友人に反撃するお話。
銃撃戦や爆発シーンは迫力があった。

決して悪い出来ではないが、現地香港で大ヒットとはならなかった。
話がかなり陰惨だったのと、やはり香港の観客は父親の跡を継いで欲しかったんだろうと思う。

ヒロインはレジーナ・ケント。
プロジェクトA2や男たちの挽歌2等にも出ていた明るいお嬢様風の女優さんだったが、彼女も若くして急逝してしまった。
ブランドンを助ける相棒はマン・ホイ。
嵌めた友人はマイケル・ウォン。

観客へのサービスだと思うが、途中でゲスト出演のヤン・スエと少しだけカンフーアクションがある。
その時の仕草や表情は、父親を彷彿させる。
ブランドンは、撮影時にヤン・スエから「もっと節制してカンフーのトレーニングをしろ」と怒られたらしいw

ブランドンが大学生時代、同じ大学で映画の勉強をしていた日本人の方(岡村さん?岡本さん?)の現地ルポが、映画雑誌ロードショーかスクリーンに連載されており、その方の自主制作映画にブランドンが出演したという記事を見かけた。叶うなら一度観てみたかったなぁ。
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