Millet

笛を吹く男のMilletのネタバレレビュー・内容・結末

笛を吹く男(2015年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

オカルト系なわりに、ネズミ駆除するまでは画面も音楽も明るく、地図にない村のよさというものはあまり感じなかった。
村人も村長が「大丈夫」と言ってからは主人公らを気に入っていたし、村の中にいる間は「もう戦争が終わっている」ことを公言するな。
というような説明をされるだけ。そこだけはちょっと不気味さがあるポイントだったが、種明かしが早かったのでそれもがっかり。

主人公をリンチするシーンも、指を数本切られる程度で村を追い出される。
村の秘密を知ったからには殺すか、村に閉じ込めるかするんじゃないの?!(持たされた食事に毒は仕込まれていたけれど)

でもこの映画はハーメルンの笛吹き男のオマージュなんだよな、と。
だから、ネズミを追い払う→でも金を払いたくないからあいつを悪者に仕立て上げよう→笛吹男リンチ→笛吹男の復讐で村人はネズミ喰われ、子供達を笛で呼び出し、岩ひあいた穴の中に閉じ込める。
ひたすらハーメルンの笛吹き男を細かく作り込んだだけなので、特に驚きのどんでん返しとかはない。

地図にない村の隠された因習というようなワクワクする要素によって集った蛾のような気持ちだ。
韓国映画で感動したり驚いたり恐怖したりすることがない、どうしても最後はCGとファンタジーで終わる。

毎度毎度トレーラーは面白そうなのになぁ…
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