Yuri

SCOOP!のYuriのレビュー・感想・評価

SCOOP!(2016年製作の映画)
4.0
1985年に公開された原田眞人監督・脚本の「盗写1/250分秒 OUT OF FOCUS」のリメイクなんですね。原田監督好きですが、全然知らなかったです。本作は面白かったです!脚本良く出来過ぎ!大根版は、スキャンダル、お色気、血みどろ、予測不能なストーリーと、何でもてんこ盛りの超エンタメで、誰が観ても面白い、エッジが効いた作品になってます。大根監督はドラマ好きな層を映画に橋渡しというか、巻き込むのが上手いですよね。映画好きじゃない人が観ても「面白かったー!」と帰れるものになっていると思います。でも、それ以上のレベルに引き上げるのが毎回出来てなくて、泣ける展開なのに泣けない、心ゆさぶされるけど胸が潰れるところまでいかないのが、惜しいです(「モテキ」なんかも。)主人公の静と野火は、実際いたらどちらとも組みたくないキャラクターです(^_^;) 静は下品通り越してゲス過ぎるし(キモい親父だったら逮捕だよ(爆))、野火は「超ヤバイ」「超最低」とか意味のない言葉しか発しないっていう(┬_┬) 初めは絶対くっつきそうにない二人が、憧れ→尊敬→ほのかな恋心になりと、関係性が成長していく過程は良かったです。親子でもおかしくない二人ですが、福山さんなら実際目の前にいたら、恋愛対象になるのかな(?_?) 池松くんみたいな渇いた男の色気が凄い出てました。静と定子(吉田羊)、馬場(滝藤賢一)の仲間の絆には、胸が熱くなりました(*^▽^*) 滝藤さんが今回も素晴らしくて、彼は脇役なのにフォーカスされるシーンがあると必ず主役を食うほどの爪痕を残していきますよね。個人的には静より、馬場の方がカッコ良かったです!(*^O^*) 日本一撮られない福山と、撮られまくっても全く気にしてないふみちゃんと、撮られてしまって窮地に追い込まれている吉田羊さんが撮る側を演じてるのも、何ともパパラッチへの挑戦状のようで面白かったです(笑) スタントかも知れないけど、パパラッチを必ず振り切るという福山のドライビングテクも観ることが出来ます!
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