リーアム兄さん

ヒットマンズ・ボディガードのリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
ソニア「あの男はゴキブリなの。あらゆる意味においてね。ときどきあのクソ頭を靴で踏み潰したくなるけど、死なないの。」

トップクラスの要人警護人をしていたマイケル(ライアン・レイノルズ)はある日本人武器商人の警護に失敗して以来、落ちぶれてしまっていた。その2年後、以前のように豪華な生活が出来なくなっていた彼にインターポール捜査官で元カノのアメリア(エロディ・ユン)から連絡が来る。ベラルーシの独裁者デュコビッチ(ゲイリー・オールドマン)を逮捕するために、証人となる暗殺者のキンケイド(サミュエル・L・ジャクソン)をバーグの国際司法裁判所まで護送してほしいとのこと。というのもインターポールにはデュコビッチのスパイがおり、当局と結びつきがない人間の協力が必要とのこと。しかし、キンケイドとマイケルはかつて20回以上も殺し合ったことがあるライバル関係で、一度はマイケルもアメリアの依頼を断る。しかし、かつての失態からの回復とアメリアとの関係復元のために最終的には協力し、キンケイドをハーグまで護送することになる。デュコビッチとその部下による襲撃からマイケルはキンケイドを守り、無事に国際司法裁判所まで送り届けることができるのか。

ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンという豪華二大俳優がタッグを組んだアクション・コメディ映画。
「6アンダーグラウンド」や「デッドプール」などで戦闘シーンを披露していたライアン・レイノルズに対して、サミュエル・L・ジャクソンは「アベンジャーズ」シリーズのニックなど直接戦うよりは司令官のような立ち位置が似合う俳優だが、今作ではガッツリ銃撃シーン、格闘シーンをこなしている。
几帳面なボディガードという設定のライアン・レイノルズと大雑把で無鉄砲な暗殺者というサミュエル・L・ジャクソンの凸凹コンビは戦闘シーンだけでなく、お互いの会話もなかなか合わずとても面白い内容。
また作中にたくさん見ることができるライアン・レイノルズの呆れ顔、困り顔もとても面白い。
これだけ哀愁漂う表情ができる俳優は多くはないと思う。(大好きなリーアム・ニーソンにも引けを取らないw)

また、今回巨大な敵役で、独裁者で虐殺をしまくっているデュコビッチを演じたゲイリー・オールドマンにも注目。
どこか深い愛情をもっているキャラクターを演じることが多い彼が本作では残忍なキャラになりきっている。
また、イギリス出身であるはずなのに、流暢なロシア語とロシア訛りの英語を話しているところはさすがベテラン俳優というところ。
彼もまた好きな俳優の1人です。

アメリア役を演じたエロディ・ユンも新米インターポール捜査官としてクールだがどこかあどけなさがある女性を演じきり、銃撃シーン・格闘シーンをこなしていた。

笑えるシーンがたくさんありながらも、ハイクオリティな戦闘シーンと豪華俳優陣のさすがといえる演技を楽しむことができる映画でした!