まーしー

ヒットマンズ・ボディガードのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
ボディガードのブライス(ライアン・レイノルズ)は、収監されているヒットマンのキンケイド(サミュエル・L・ジャクソン)を証人として出廷させるため、イギリスからオランダへの移送の警護を請け負う。しかし、移送中に二人は何者かに襲撃される——。

これぞ、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンの魅力が詰まった映画だろう。
映画界における二人の立ち位置を見事に体現した作品。
どこか不器用なブライスと、陽気で悪知恵の働くキンケイドの珍道中。
ブライス役のライアン・レイノルズの、唖然とした時の顔が忘れられない。
キンケイド役のサミュエル・L・ジャクソンは、劇中、122回もFワードを発しているのだとか。
ボディガードとヒットマンという、何ともイミフな関係ながら、お互いに恋バナを披露するなど、少しずつ距離を縮めていくところも良い。

一見コメディのようにも思えるが、アクションは本物。
車やボートで街中を疾走したり、激しい銃撃戦を演じたりと、見るべきポイントは随所に用意されている。
時には二人の友情を感じさせる場面もあって、おふざけばかりの展開ではない。

ただ、この手のバディムービーは既に何度も擦られてきたもの。
『バッドボーイズ』や『ラッシュアワー』など、キャラの異なる2人を描いたアクション映画は数多い。
そういう意味では既視感もあるが、「ヒットマンを警護する」という設定は新しいし、主演2人のキャラも魅力的なので、少なくとも及第点には仕上がっていると思う。

この調子なら続編も楽しめそう。