グラッデン

ジョン・ウィック:チャプター2のグラッデンのレビュー・感想・評価

3.9
アクション映画の続編らしくもあるが、世界観としては一段と大きな風呂敷を広げてきた印象。

前作の復讐劇という物語の柱が無かったのは残念。ジョン・ウィックを演じたキアヌ・リーブスが醸し出すダークな雰囲気とも非常にマッチしていただけに少し勿体無かったかと。

一方、プロレス・格闘技の観戦者視点で見ると「ガンフー」は非常に面白いアクションのアプローチだと感じました。
UFCの発展等もありまして近年のアクション映画の格闘シーンで関節技を駆使した「極める」ムーブが多く見られるようになり、本作でも回転体を彷彿とさせる目まぐるしい攻防が展開されました。

ガンフーの特徴的なところは、多くの投げ技を組み合わせてる点だと思います。柔道・レスリングの投げ技で相手を倒してから、関節技で極め、拳銃で撃ち殺す。前作以上に型がハマってきているのかもしれませんね。

打投極(この場合、打は銃撃になりますが)を上手く組み合わせたアクションはMMAテイストというより、日本で独自進化を遂げた格闘技プロレス=UWFに近いものではないかと。

(良い意味で)アクション映画らしく面白ポイントを探していくと多くありましたのでヤボなことは言わないのが吉。そしてキアヌにガンフー道を極めて欲しい(汗)