aka黄屑

タイガー・マウンテン 雪原の死闘のaka黄屑のレビュー・感想・評価

3.0
長く追い掛けてるツイ・ハーク監督作乍ら「ディー判事シリーズ」ぢゃないから後回しにしてた(謝)『タイガー・マウンテン 雪原の死闘』(14年)観了。中国では広く知られてるらしい(京劇の人気演目で映画化もされてる)1946年の内戦英雄譚をツイ・ハーク流に映画化。第二次大戦後文化大革命までの中国史って蔣介石が台湾に行ったこと位しか認識してなかったから個人的には興味深く観られ〼た。
ヴィランを演ぢたのは何と『楽園の瑕』のレオン・カーフェイ!
インタヴュー集を観ることが出来たんだけど皆んな「単純な勧善懲悪は現代に通用しない」って言ってて、それが結構配慮されてるカモ🦆
冒頭が現代を舞台に始まったり、アナザー・エンディングをサーヴィスしてくれたのもヤハリ"イマ"の表現を意識したからかナ。
『ライフ・オブ・パイ~』みたいな虎のCGや銃弾・砲弾をストップ・モーションでケレン味たっぷりに魅せてくれたのには「流石ツイ・ハーク!」と楽しませてもらい〼た。これで心置きなくディー判事シリーズの『王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン』に進め〼w
興味を持って主人公の楊子栄について調べたら何と本作で描かれた攻防戦の僅か16日後に残党との戦いで殉死したとのこと…(泣)
このやり切れなさは『たそがれ清兵衛』以来…
本作の成功でツイ・ハークは国威発揚戦争モノ『1950』2作(一作目はチェン・カイコー、ダンテ・ラムとの共同監督)で空前の中国国内興収を記録。
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