爆裂BOX

コモドVSキングコブラの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

コモドVSキングコブラ(2005年製作の映画)
3.2
米軍所有の無人島「イスラ・ダマ」そこで行われた極秘実験により実験台のコモドとキングコブラが巨大化して逃げ出し研究員たちを殺害。更に島に環境保護団体がTVクルーを連れて上陸し…というストーリー。
「コモド・リターンズ」の続編にあたる作品で、前作ではジェイ・アンドリュース名義で監督してたジム・ウィノースキー監督が本名で監督しています。
ストーリーは米軍の極秘実験で巨大化したコモドとキングコブラが暴れて研究員たちが殺された無人島に実験の内容を暴く為乗り込んだ環境保護団体とTVクルーが両者に襲われながら島からの脱出を目指すという物ですが、話の展開は前作の「リターンズ」とほぼ同じですね。研究がおこなわれていた屋敷のセットやロケ地も同じですし、セルフリメイクと言っていいかも。
コモドとキングコブラのCGは相変わらず低クオリティですが、それでも前作よりはちょっとだけクオリティは上がっていますね。コモドは人を追丸呑みするか足で踏みつぶすかの攻撃で、キングコブラの方も襲った相手を丸呑みするだけで、折角毒蛇を題材にしてる割に毒要素はないのは肩透かし。後、前作ではコモドの唾液に触れると体調悪化してゾンビ化しましたが、こちらでは顔などの皮膚が爛れて死ぬだけです。ゾンビ要素の代わりにキングコブラぶちこんだ感じですね。最初の方ではちょっとだけ弾着効果ありましたが、前作と同じく以降は弾着効果ないので人間とコモド・キングコブラとの戦いでは迫力はなかったです。
ただ、前作と比べると話のテンポはこちらの方が早く、モンスターが二体なので交互に襲って来たりして飽きが来ない作りになってました。
マイケル・パレが環境保護団体とTVクルーを島に送るチャーター船の船長役で主演しており、冷静で飄々としたキャラが合っていて良かったですね。弾が無限のハンドガンで二丁拳銃で戦ったりと活躍します。前作補博士の娘役でサービスシーン提供してたグローリー・アン・ギルバートが環境保護団体の一員として出演してますが、前作と違いサービスシーン披露することなく呆気なく踏みつぶされて死亡。これは残念。島に偵察に来る特殊部隊のリーダー役でポール・ローガンも出演してますが、こちらも呆気なく退場。
タイトルになってる対決シーンは最後の数分間だけですが、お互い噛みつき合ったり尻尾で叩いたりする戦いはそれなりに見応えありました。決着つく前に空爆始まったのは残念。
空爆で無事証拠隠滅したと思ってた司令官がヘリで脱出した生存者の証言で追い込まれるラストの展開も前作と同じ。
ラストでゾンビ要素入れてきましたが、これってゾンビかな?ヘビ人間?
前作よりも楽しめましたが、内容的にはほぼ同じなので、どちらかを見たならもう一本見る必要はないかな。