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T.I.M. ティムのはのレビュー・感想・評価

T.I.M. ティム(2014年製作の映画)
2.2
ドライ過ぎるメッセージに衝撃。
怖い。

あらすじ

近未来。
お手伝いロボットが当たり前の家電として普及した世界。
父子家庭で暮らすティボルは、お手伝いロボットのT.I.M.だけを親友と信じて暮らしていました。
T.I.M.は非常に古い型落ち品で、製品としての耐用年数もとうに過ぎ、部品の生産も終わり修理も出来ない状態です。
ある日大きな破損をキッカケに、良かれと思った父親はT.I.M.を廃棄し、ティボルに新しいロボットを買ってあげます。
驚いたティボルは廃棄先の工場に侵入してT.I.M.を取り返し、T.I.M.を直すことが出来る可能性のある博士を探して旅に出るのでした。







感想(ネタバレあり)

ネタバレなしだと感想書けなさそうなので…
SFというよりはファンタジー。
T.I.M.の過去の持ち主を巡る感じは、なんとなく寓話っぽくもある。
子供向けで、展開も遅くそれほど面白い話でもないが、ロボットと少年のハートフルストーリーを想像して見ていたので、ラストは衝撃というかなんというか。

結論から言うと、この映画のメッセージは、「ロボットなんていらない」ということ。
ロボットが居るから、主人公の少年は友達も作れず、人との接し方も分からない子供を抜け出せなかったのだ。
情や思い出を乗り越えて、断捨離する事こそが、成長に繋がる、みたいなまとめにビビった。
こんなドライに、友達代わり、親代わりに思っていたものを無機物と断じて廃棄する話ってある?
間違ってはないかもしれないけど、なんか初めてみる感じで正直引いた…。
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