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クライム・ボーダー 〜贖罪の街〜のHKのレビュー・感想・評価

2.5
『暗黒街のふたり』(73)のリメイクだという、ので観たんだが、このテの過去から逃れられないものってあるよね?で、そのジャンルの作品として、わざわざリメイクを謳うほど似ているとは思わないというのが正直なところ。言いたいことがまったく違うと思う。このウィテカーはあのドロンと違い、獣人たる己を抑制しようと必死だ。ハーヴェイ・カイテルはミシェル・ブーケの役だが、あのブーケと違って部下をウィテカーに殺されたという執着に根拠がある。でも、だからいいということではない。あのブーケは、一体なにを考えてドロンに執着するのか?という辺りがいいのだ。現代的な解釈を加えることでよくなるポテンシャルを秘めていただけに後半の雑な展開が残念。
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