たかやん

彷徨える河のたかやんのレビュー・感想・評価

彷徨える河(2015年製作の映画)
4.0
幻冬舎新書
『なぜメリル・ストリープはトランプー 』
で紹介されてたこともあってレンタルを。


呪術者カラマカテの元に
やってきた2つの時間軸の
2人の白人探検家。
幻の花を求めてアマゾン
の奥へと突き進む、
モノクロ世界の
ジャングルクルーズ。




『地獄の黙示録』や
『アギーレ神の怒り』
を彷彿させるものの、
今回と決定的に違うのは
それらは欧米人からみた
不可解なジャングルの姿で、
今作は先住民の視点。




現地の先住民と学者との関係性、
知識や所有そして宗教といった文明論
…と面白みを感じるポイントは点在。


モノクロ映像に加えて
基本的に静かな映画。
リトマス試験紙のように
「眠たくなるか否か」は
見る側の関心度合が
そのまま反映されそうw


個人的に眠たくならずにすんだのは,
中島らも『ガダラの豚』を
読んでた分だけ"呪術"に関して
それほど違和感なく
入っていけたのも大きかったのかも。