2009年に起きたニューヨークでのハドソン川への旅客機着水事故は遥か日本に居る僕にでさえ記憶に残るニュースである。
死者が1人も出なかったまるで映画の様な飛行機事故がまさに映画になった。
そして監督はクリント・イーストウッド。
これはやはり見るしかない映画。
主人公である旅客機の機長を演じるのはトム・ハンクスで思慮深く責任感のあるベテランパイロット役を見事に演じていた。
日本などでは旅客機の川への着水と言う難事を成し得た英雄談としてのみ語られていたニュースだったが、実際はそう簡単なお話ではなく事故当時の飛行機の状態なら空港に引き返せた筈だと言う米国家運輸安全委員会からの訴えが起こり調査委員会が開かれる。
調査委員会からなぜその様な前例にない判断をしたのかと問われた時の機長の台詞
「何事も初めて起こった事に前例はない」
事故を通して語られる人間としての尊厳に感動させられた名作でした。
