ハナカズキ

ハドソン川の奇跡のハナカズキのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
4.1
先日ふと気付いたことがありました。私、クリント・イーストウッドの監督作品って見たことがない。という訳でこちら。

緊迫感溢れる川への不時着と救出劇がメインの映画かと思っていたら、この映画の視点は全く別のところにありました。

この事故は大昔のことではないので、乗客乗員みな無事だったことは知っている方も多いと思うのですが、事故の結末を知っているからと言ってそれがネタバレになるような映画ではありませんでした。

飛行機をハドソン川に緊急着陸させ、乗客155名を全員無事に救出した機長は英雄扱いをされます。しかし、事故調査委員会の調査の結果は、飛行機は空港に引き返すことが最善の策で、ハドソン川への着陸は乗客を命の危険にさらしたとのことで、機長は責任を追及されます。

果たして機長の判断は本当に正しかったのか。それとも事故調査委員会のシミュレーションが正しいのか。

委員会でのシーンや苦悩する機長の姿を描く現在と、飛行機の事故の場面を描いた過去を交互に見せていくことでより緊張感が高まります。

特に飛行機でバードストライクが起こり緊急着陸するまでのたった208秒は、手に汗握る緊迫感と臨場感。

私事ですが、以前ニューヨークに住んでいたことがあるため、ハドソン川やマンハッタン、ニュージャージー、飛行機が出発したラガーディア空港、緊急着陸する可能性のあったニューアーク空港など、主要な場所の位置関係を知っていたこともこの映画を臨場感をもって鑑賞できた要因の一つだと思います。ニューヨークに住んでいた経験がこんなところで役に立ちました!


それと重要でも何でもない追加情報です。映画鑑賞後にわかったことですがイーストウッドの監督した映画いくつか見てました(笑)
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