Maiko

ハドソン川の奇跡のMaikoのレビュー・感想・評価

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)
5.0
名匠クリント・イーストウッドが贈る奇跡の実話☆

2009年1月15日、極寒のニューヨーク。乗客乗員155人を乗せた航空機が、マンハッタンの上空わずか850メートルで突然コントロールを失います。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは、咄嗟の決断で機体をハドソン川に着水させます。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が無事生還します。サリー機長は、一躍「英雄」として国民から称賛されます。しかし、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会からの厳しい追及がサリー機長を待ち受けていました...

文句無しの傑作!!!感動しました!96分という短い時間でスッキリまとまっていてお見事!他の監督なら2時間は超えそうな題材だと思うので、流石イーストウッドです!!!無駄なシーンが一切無く、演出・構成・音楽も素晴らしかったです!

サリー機長には感服!極限状態にも関わらず、冷静かつ迅速に決断して乗客全員の命を救ったのだから。しかも、わずか208秒で成し遂げたのだから本当に凄いです...リアルかつ緊迫感がひしひしと伝わってきました。それなのに、何故その判断が疑われてしまうのか納得できませんでした、、、「奇跡」を起こしたのに。気が付いたら、目に涙を溜めて観ていました。そしてラストは思わず涙が溢れ出ました、、、後味が良く、自然と笑顔になれるラストでした☆実話だからこそ、説得力がありました!

サリー機長を演じたトム・ハンクスの抑えた熱演は流石でした!副機長ジェフ・スカイルズを演じたアーロン・エッカートも素晴らしかったです☆サリー機長の妻ローリー役のローラ・リニーも良かった!電話越しのみでも夫婦愛を感じられ、ジーンと来ました。

思えば、あの状況で全員生還できたのは「奇跡」だけではなく、クルーや管制官・船・ヘリコプターで救助活動をしてくれた人々の尽力もあったからなのですね。

映画館で観られて本当に良かったです!後世にも残すべき傑作に出会えたことに感謝☆一見の価値あり!!!

...早くも今年No.1が変わりました(笑)

現時点での今年公開映画トップ10
1.『ハドソン川の奇跡』
2.『ジャングル・ブック』
3.『ズートピア』
4.『フランス組曲』
5.『ボーダーライン』
6.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
7.『ルーム』
8.『レヴェナント:蘇えりし者』
9.『オデッセイ』
10.『ブリッジ・オブ・スパイ』
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