KnightsofOdessa

無気力症シンドロームのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

無気力症シンドローム(1989年製作の映画)
3.5
No.827[ソ連が崩壊しようがなんだろうが無気力な奴は無気力なのでは] 70点

ペレストロイカによって芸術分野もかなり開けていたはずのソ連で発禁処分にされた唯一の作品。夫を亡くした女医の発狂とナルコレプシーの英語教師の悟りを巡る物語。女医の物語は映画内映画として映画に組み込まれるが私の理解できる範囲で関連はなかった。試みは面白いが、後半が意味不明&冗長なせいで非常に退屈。感覚としては真夜中に眠い目をこすりながら哲学書を読んでいるそれと等しく、何かを伝えたいということは理解できるが私には届かなかった。正直150分これ見るなら本当に哲学書読むべきだと思う。

ただ、前半40分は中々面白い。キェシロフスキ「終わりなし」思い出したけど、確実にあっちよりぶっ飛んでる。あとナルコレプシー再発して地下鉄で眠ったまま車庫に入るラストも好き。

字幕が後追いで半分くらい会話の意味拾えてないから、いつか日本公開されたら(されないと思うけど)見に行って意味を拾うつもり。そしたらなにか分かるかもしれん。

追記
"1001の映画"の記事を読む限り、女医と英語教師の対照的な欠点として"無気力症シンドローム"があるとのこと。
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