マカロニウエスタン多産な時代が過ぎてから約25~30年以上経過してから作られた本作はマカロニウエスタンと定義しうるものだろうか？確かにマカロニウエスタンはイタリア製西部劇のことを指す。西部劇だが老ガンマンと親子関係を軸に家族物語をベースとした本作の内容は多産な時代のマカロニウエスタンと異色にしても性格が大きく異なる。
なので本作はマカロニウエスタンとして鑑賞しない方がいいだろう。
しかしどうしても"イタリア製西部劇"＝マカロニウエスタンとしての"像"を期待して鑑賞して観てしまったのが運の尽き。物足りなさを感じる。
20年ぶりに家族の前に現れた老ガンマンの家族物語のくせして後半にサイコっぽい殺し屋が出てきたのは印象ある、
が全体をとして見れば尖った部分も無ければ癖もない。マカロニウエスタンとして見てしまえば無難すぎる設定、物語、キャラクターでパンチ不足だ。
本筋自体は悪くないが単純に見ていてマカロニのような痛快な面白さはないし、無味無臭で単純に面白くなく、物語はイマイチ個人的に合わなかった。
ただし映像自体は悪く無い。従来のマカロニのようなアクションといった内容ではない本作は、比較的ドラマ映画的な画作りをしている。記憶に残る画はそう多くは無いけど、全体として見れば無難にできてる。
だがアクションものの西部劇、マカロニのような痛快な映像を求めるならば本作はオススメするのは難しいだろう
