幕のリア

RE:BORNの幕のリアのレビュー・感想・評価

RE:BORN(2015年製作の映画)
4.2
低予算でこのクオリティ。
金はかけずとも、手間暇は嫌という程かかったに違いないストイックな姿勢に感服。

前日譚も続編も対応可能な伏線も散りばめられており、次作はTOHO配給でのビッグバジェットでお願いしたい。
前日譚を斎藤工主演でいいんじゃないか。

〜〜〜

篠田麻里子、いしだ壱成も、殺し屋の色気ムンムン。
山岳戦も良いが、街中での闘いは違和感たっぷりで映像としての色気にも溢れていた。
特に電話ボックスでの闘いは、伊坂幸太郎「マリアビートル」東北新幹線車内座席での格闘を彷彿とさせる素晴らしさ。
電話ボックス出したいがためのガラケー時代設定なのかと思えた。

平凡な生活に食欲も失せている主人公が、いよいよホームのコンビニでやるべとばかりに敵を迎え撃つシークエンス。
闘いの前に何かをレンジに放り込む。
焼きごて?即席武器?
いやいや、乾いた身体が生気を取り戻し、脇目も振らずエネルギーを充電するこの演出には痺れた。

斎藤工の「戦地に連れてけよ」と涙ながら鼻水垂らしての訴えには揺さぶられた。
次作では大暴れするんやで、と祈るばかり。

ゴーストとアビスウォーカーの必殺ダブルパンチ。
一撃必殺の訳わかんないムーブだが、ヘルミッショネルズのクロスボンバー、いや、マスクジエンド並みのインパクト。

さて、明日は理不尽な仕事に
「なぜ〜、なぜ〜」
と暗示にかからないよう、
肩甲骨を旋回しながら闘ってみようと思う!

2017劇場鑑賞79本目
幕のリア

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