まー

RE:BORNのまーのレビュー・感想・評価

RE:BORN(2015年製作の映画)
5.0
なんとファンタスティックな…

ゼロレンジコンバット版「ザ・レイド」にバキの外連味を大胆にトッピング。ストーリーやコードネームはメタルギアっぽいけど、大塚さんが出てるし良しとしよう。(何様)

「キングダム」の坂口拓さんの凄みに圧倒されたわけですが、なるほど台詞回しはお世辞にも上手いとは言えない、がその圧倒的な戦闘力を隠せない佇まいはこの日本において唯一無二だと思います。「ローグワン」におけるドニー兄貴同様、1人だけ体捌きが違いました。(アビスウォーカー役の稲川さんは除く)対戦相手は坂口さんに委ねるだけでいい。ホウキ相手でもプロレスができるとはまさにこの人のこと。

いしだ壱成さんとの市街地銃撃戦は「ジョン・ウィック2」のvsコモン戦、篠田麻里子さんとの電話ボックスマッチはバキのジャック・ハンマーvsシコルスキー戦を思わせる実に外連味の効いた燃える演出でした。
ラストはガチの人同士ということで、まさに「ザ・レイド」のvsマッドドッグ先生。あのシラットをゼロレンジコンバットに置き換えた感じなので、これまでに比べると地味っちゃ地味なのですが、格闘技好きには堪らないのではないでしょうか。最後はビシッと硬派な闘いで締めるあたり、よくわかってらっしゃる。

ちょっとショックだったのが「TOKYO TRIBE」で高山にウラカンラナを決めるなど素晴らしいアクションを見せていた坂口茉琴さんが今作ではあんな感じになってしまっていたこと…

何はともあれ低予算でも工夫を凝らせばこんなにも素晴らしいアクション映画を作れる(「ザ・レイド」にも負けてない)ということがわかったので、アクション映画業界の皆さまには頑張ってほしいものです。確実に需要はありますよ!ここに。
今後の期待も込めて☆5です。
まー

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