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火の山のマリアのTaTのレビュー・感想・評価

火の山のマリア(2015年製作の映画)
4.0
火山の麓で暮らすグアテマラのマヤ族の話。グアテマラ!珍しい未開の映画ってことで鑑賞。

日本人からすると全く遠くにある民族の文化。それは自然への崇拝や霊導師なんかがいたり、古くからの風習が色濃く残ってるものでした。それ自体は悪くない。ただ、電気や水道もなく、山を下れば言葉も通じなくなる彼らの生活が時代の流れと合致しなくなってきてるのは明らかで、この映画では一つの家族を通してそういった問題を浮き彫りにしています。

でも、社会派映画と思いきや、ストーリーと現地民を使ったリアリティある映像も良い。
地主との結婚が決まってたにも関わらず、その辺の若者との間に子供を身籠ってしまった主人公のマリア。それを咎めることなく受け入れた母親の愛や子供の幸せを祈る姿がナチュラルに映る分染みました。
       
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