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なぜ君は絶望と闘えたのかのeulogist2001のレビュー・感想・評価

なぜ君は絶望と闘えたのか(2010年製作の映画)
3.8
ドラマとしてなかなか泣かせる。しかしこれが実話に基づく作品であると思うと複雑な気持ちにもなるし深く胸が痛む。

・死刑制度も一般論として考えてみたら、廃止したほうが良いように思う。ただこうした個別の事例を知ると心が揺らぐ。まして自身が同じ状況に置かれたら、どうにかなりそうだ。愛すべき新妻が惨殺され、死後に姦淫。まとわりつく生後一年に満たない女の子も絞殺。鬼畜の所業を越えてる。

・被害者への司法対応が稀に見る「塩対応」だったのをこの事件をキッカケに大きく前進した。いちばん保護されるべき被害者がないがしろになる司法や国家。明らかにおかしい。この事件に至るまで、あまり公には知られないままだった。

・18歳という年齢はもはや制度的にも少年ではなくなった。なかには少年だから罪は軽くて済むと知っての犯行もあったと聞く。こうした状況が変わったのもよかった。
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