ロートリンゲン!の作品情報・感想・評価

ロートリンゲン!1994年製作の映画)

Lothringen!

製作国:

上映時間:21分

3.8

『ロートリンゲン!』に投稿された感想・評価

セザンヌ、ルーヴル美術館訪問、アン・ラシャシャン、ロートリンゲンの4作が収録されているDVDを所有しているが、その中では短編である本作が1番好きだ。笑
抒情詩的で牧歌的な風景、歴史的建造物、語られる…

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sss
4.6
これでもかというほどの超スローパン。

映画史において脇役に徹してきた風景たちが、今回は我々が主役だといわんばかりに生き生きと写っている。
4.0

土壌と一体化した神の視点で見る、国境付近の町の歴史。非人称的な360°パンは最早長回しを概念化するレベルに達していて、お馴染みのナレーション(朗読)が見る者の無知を撃つ。メッス大聖堂の鐘楼を捉えたテ…

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ゆう
3.7

ゆっくりしたパンからタイミング良く遊覧船が最後繋がれるショットや行ったり来たりとパンの連続が続いたり

ドイツとフランスの境にあるロレーヌの歴史の土地に根ざした場所のパノラマな世界を見せつつ不准な情…

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国家帰属に付随する問題を扱う短編。ジャン=マリー・ストローブの姪、エマニュエル=ストローヴがコレット役で出演。
あ...
3.5

流れる景色に境界は見当たらないのに、歴史として仏独の曖昧な境界線が横たわっていて、幾多の争いがあったことを淡々と伝えるスタイル。一貫しています。

「フォルティーニ」とか「早すぎる遅すぎる」と基本的…

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Yuhi
-

哲学における廃墟としての風景と建築物。歴史性を静謐に漂わせている。白い服の貴婦人のシーンはジャン・ルノワールじゃないすか。

この映画は日本では撮れないんだな。スクラップアンドビルドで歴史性を擲った…

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.
-
大学の図書館で観て以来のストローブ夫妻作品。
カメラがゆるりと360度パンすると、映し出されるフランス北東部にあるロレーヌ地方。眼前に広がる建築物や自然風景にもあらゆる歴史の蓄積があるということ。
ハイドンの四重奏曲(皇帝讃歌の主題)、銃声、メッス近郊の地図が重なるところ
3.8
ゆったりしたパンで見る景色。動く水面、木陰、鳴き声、パンしたカメラの終わりが風で揺れる草木、それらによって匂いや皮膚感覚までも刺激される。歴史のことはよく分かりませんが、颯爽としたラストもいいね。

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