えいがのおと

ふきげんな過去のえいがのおとのレビュー・感想・評価

ふきげんな過去(2016年製作の映画)
3.7
途中までは、ところどころのシュールな笑い以外どうしたものかと思ったが、ラスト数分で納得。
カコちゃんは、二階堂ふみにありがちな、日常に退屈している、思春期爆発少女。
ただ、彼女の考え方は後半でかなり明確になってくるけど、歴史を学ぶ意味が歴史が繰り返すことにあるように、世の中は過去に前例がありすぎて、先が読めてしまうことばかり。
それは、明日も同じ1日になることや、流れから生まれの母と育ての母が違うことなど。
そんな、構図に気がついた時、みきこの存在が、異例として日常を歪める存在として煌く。
そんな、異常も内包している現実に気がついたカコは、ワニの出現に笑えるのだろう。
そんなことを考えてもう一度見たい感じもするけど、そこまではしたくない感じ。
テアトル新宿のごきげんソーダはとても美味しかった。