牛丼狂

リップヴァンウィンクルの花嫁の牛丼狂のレビュー・感想・評価

2.0
黒木華が、結婚したり離婚したり仕事したり同姓と暮らしたりする物語。
綾野剛演じるなんでも屋にすべてハンドリングされているが最後まで気づかない。映画としてもここを過剰に主張してこずに設定程度に留めているのが独特である。
黒木華はみずからの意思があまりないのだろうか。たとえ元旦那や姑に誤解されても思っていることを言うことができずに泣き叫ぶことしかでしない。よりどころがなくなった彼女はだれかにすがるしかなく、そこをなんでも屋は見事な手際で回収していく。そのキャラクター像に共感することはできなかった。最後までそのなんでも屋への依存は終わることがなく、ハッピーなのかバッドなのか曖昧な物語である。
さまざまな解釈が可能であったりと映画としての上質さはあるが、そうじて内容に関心を抱くことができずに楽しむことはできなかった。
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