非日常を感じさせない生活感。
普通の幸せを望んでいたはずの主人公が、みるみる内にどん底へ落とされる序盤。
ですが、現実にもこんなことありそうだなと感じるギリギリのラインで、引き込まれました。
台詞の中で「なんか」「えっと」など日常生活の中でつい口にしてしまう言葉が多用されていて、それが逆に耳に残ります。
それにしても綾野剛は胡散臭い善人ぶった悪人がよく似合う。
この作品においては、彼を悪人と言い切るのもどうかと思うのですが、悪魔的な口述、行動を見過ごすわけにもいかず、こう表現させて頂きました。
怪しい雰囲気満載でしたが、追い込まれた人間には救世主に見えてしまうのかもしれませんね。
騙されないよう強く生きたいです。
