せい

リップヴァンウィンクルの花嫁のせいのレビュー・感想・評価

4.0
ナナミが嫌いだった。
自分がなくて自信がなくて誤魔化すように笑うだけで自分からはなんにもしなくて逃げてばかりで。
でもマシロと会ってどんどん表情豊かに自分の感情を表すナナミを見ていたら愛おしさが込み上げる。
ああ。きっと私は私を嫌っていたんだ。
ナナミと一緒に私も救われたがってたんだ。

アムロはさ、きっとあの仕事(結婚式親族代行)しながら探してたんだよね。マシロと死んでくれそうな意思の弱い不幸でかわいそうな女を。
追い詰めて追い詰めてマシロにあてがった。
全部の善意が仕事だった。マシロの望むお金で買える善意。
けど最後に要らない家具あげたのだけが彼の少しばかりの罪滅ぼしだったのかな。

また観返したい映画。
せい

せい