misaki

リップヴァンウィンクルの花嫁のmisakiのレビュー・感想・評価

3.5
最初は疑うということ、主張するということを知らないのか、できないのか、そんな七海に苛立ち、誰が何の目的で七海と関わりを持つのか、居場所を与えるのか気になる映画だった。
この物語の目的、安室さんの目的は最後までわからなかったけど、孤独の人々の行き場の無さを登場人物の節々から感じ、善人にも悪人にも捉えられる安室さんの無感情であるがゆえの不気味な優しさは、人は皆、結局孤独であることを訴えていたように思う。そして、その孤独のなかで、どう自分の居場所をつくっていくのか、七海という1人のひとの生き方を例に出した映画だったと思う。

あと、2人の女性が分厚くて身動きが取れないウェディングドレス姿で、車の中をいっぱいにしてるシーンがよかった。赤い車のチョイスもイイ。
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