そんな感じ

リップヴァンウィンクルの花嫁のそんな感じのレビュー・感想・評価

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むずいむずい。だけどお金と愛みたいな二つがテーマにあるのかな??っていう掴みだけできたようなできないような。わからないけど映像の綺麗さでその分からなさを補完するような映画だった。岩井俊二の映画はいつも透明感が画面に貼り付いている。こんな映画の撮り方ありえる?みたいなこんな映画の展開ありえる?みたいなそんな進み具合で、なんかどんな感想も似合わないかもしれないこの、高嶺の花のような映画にどうしても惹かれてしまう。天才すぎる。分からないなりにバカなりに言う私の天才に何の意味があるのやら。リップヴァンウィンクルとは時間が止まった人とか浦島太郎的な人を言うらしい。いったいその花嫁とはどういうこっちゃ。この映画には2つの結婚が表現される。はじめの結婚で主人公は不幸になるけど次の結婚では主人公は幸福になる。それが何を意味するのか。また最後に出てくる黒木華が白い被り物を被っているシーンは何を意味するのか。お金で買う愛とか愛で買うお金とか。きつねに摘まれたような御伽話。黒木華はきつねなのか。時が止まった人とはましろのことだとするならAVの時間停止もののことなのか。裸を見られることは恥ずかしい、そんな当たり前なことを平然とした顔でビジネスをしている多くの大人に対する当たり前の提示なのか。わからなさすぎる。けどそれでこそだ。
あと私もあんなウエディングドレスを着ることはできるのか不安になった。赤い車の中にぱんぱんになるくらいのウエディングドレスが詰まっていて、それは卵子と精子なのか?受精っていうこと?まあとにかくハイライトはその車のシーンだったと思う。岩井俊二は映画の中に必ずといっていいほど必然的な名場面を作り出す天才だな。
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