けーな

ゲット・サンタ! 聖なる夜の脱獄大作戦のけーなのレビュー・感想・評価

4.0
不審者と間違えられて投獄されちゃったサンタクロースのお話。クリスマスまでに助け出さないと、今年は、クリスマスがやって来ない、さぁ、大変だ〜って話だけど、それだけじゃない。

そのサンタを助けようとするのは、小さな男の子。その息子の手助けをするのは、別居中の父親。しかも、彼は、刑務所から出たばかりで、保護観察中。そんな2人が、サンタを助け出そうとすることで、ギクシャクしていた父子関係が修復するのかも見もの。

イギリスらしさ満載の映画で、とても楽しめた。イギリスの映画って、ウィットに富んでるし、どこかちょっと、ひねりが加えられていて、面白味がある。

サンタが、刑務所に服役中のワルどもの名前を知っていて、皆を驚かせるというエピソードが良かった。なぜサンタが皆の名前を知ってるかというと、子供の頃に、サンタに手紙で、何をプレゼントして欲しいか
を書いたので、サンタは、そのことを覚えていたから。初め、サンタのことを本物ではないと疑った彼等も、誰も知らない子供時代の秘密を知っていることから、サンタが本物だと認める流れが、ほんと、良かった。

キャストが、とてもいい。サンタ役は、ジム・ブロードベント。容姿が、サンタにぴったりだったし、とぼけた雰囲気や、色々な表情を見せる様子が、最高だった。

そして、何より、上手いなと思ったのは、男の子を演じたキット・コナー。「ロケット・マン」で、エルトン・ジョンの幼少期を演じたことで有名。

父親役は、レイフ・スポール。ティモシー・スポールの息子。この役に、ぴったりだったと思う。

さらに、イギリス映画の名脇役、スティーブン・グレアムが、これまた、良かった。彼の雰囲気は、いつもイギリスらしさ全開で、彼が出てくると、嬉しくなる。

今作は、リドリー・スコットの映画制作会社、スコット・フリー・プロダクションズが制作した。
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