このレビューはネタバレを含みます
千夜一夜物語の構成を借りて現在のポルトガルの様子を描き出す約6時間超の大長編のいよいよラスト。
今回は語り手、シェヘラザードの物語や鳥飼いたちの鳥コンテストの様子などが長い時間割かれており、1部にもあった劇映画とドキュメンタリーが入り混じるような構成になっている。
とにかく鳥コンテストのくだりが長く、また登場人物の会話以外は鳥のさえずり以外テロップのみとなかなか眠気を誘う構成なので結構根気がいるのだが、終盤の長いショットとそこで流れる歌、娘に捧げるテロップで「なぜこの作品がアラビアンナイトをモチーフにしたのか」の答えになっている感じなので、なんだかんだ最後まで見ごたえのある作品だった。