じゅ

ヴァルパライソにて…のじゅのレビュー・感想・評価

ヴァルパライソにて…(1965年製作の映画)
4.0
映えてんなあこれは良いなー最高の画だなあ。
基本バルパライソの町と暮らしと歴史紹介なんだけど、ナレーションの台詞回しがやたら詩的で、おかげさんでただ窓際に佇む住民の画すら妙に洒落て見える。
海賊による侵略やら略奪とか、大災害に見舞われたこととか、そんな風に血を流しながらまた立ち上がってきた歴史が終盤に紹介されてた。そんなのを聞いて2周目視聴するとまた力強く見えるのよな。

山脈と海の間の港町とのことで地形がとてつもなく入り組んでいて、物資を運搬するケーブルカーとか、ぐねぐねに曲がりくねりながらどこまでも続く(あるいは唐突に途切れてる)階段とか、空中にほっぽり出されてる橋とか、ギチギチの高密度な居住空間とか、映画の画としてはもう最高。
しかも山地ゆえに高所から空撮的な画が撮れて、それがまた良い。

ただまあそんな場所ゆえに見た目通り住みよくはないらしい。高所ほど住みにくいため、山頂ほど貧しくて麓ほど裕福になるそう。60年経った今はどんなかんじなんだろう。
じゅ

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