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水槽と国民
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『水槽と国民』に投稿された感想・評価

まずは固定ショット&これでもかの長回しで金魚の泳ぐ水槽を間近から延々と映す。この間無音、水槽にカメラが写り込んだり水槽の後ろには人が通ったりする。5〜6分くらい経過しただろうか、いきなりハイドンの『十字架上のイエス・キリストの最後の言葉』(弦楽四重奏版)から序奏が流れ出してまた数分後に突然のクレジットタイトル。その後画面は大きな窓のあるなんの変哲もないとある簡素な部屋を映し出し、テーブルにはマイクが置かれている。その部屋で精神分析家エメ・アグネルがアンドレ・マルローの『アルテンブルクのクルミの木』なる小説を読み上げるが、これまた晦渋で難儀な代物。普通の意味で上手いとは言えないエメ・アグネルの朗読はしかし確固たる存在感と物質的な肌理を示し、一語一語がややゆったりと明確に発音されて行く。間に黒味が何回か入り、窓から差し込む光も時間に応じて変化する。声の微妙なかすれや揺れもまた味わいに繋がるその朗読は「魚には水槽は見えない」との文章を読み上げ、マルローのテクストと本作の作品名ゆえここで金魚と水槽は国民と国家の比喩だと察しがつく。然る後にこれまた唐突にルノワールの『ラ・マルセイエーズ』の一場面がそのまま引用されるに至ってその見立ては多分正しいのだろうと思うのだが、齢80を超えてもストローブはやはりストローブで、依然として「大きな物語」と言うか近代の根源にこだわり続けるしつこさがすごい。100歳まで撮り続けてくれ。

※併映
『レナートに』(2015年/8分)
『目下の進捗状況は? ジャン=マリー・ストローブ』(2016年/9分)
後者にはストローブ御大も登場。一瞬カメラを向く際の対象をしかと見据える射抜くような眼光の鋭さ、あくまで真面目な猫との戯れぶりはいかにもストローブ。
水槽:金魚=国家:国民という関係性をエネ・マグネルによるマルローの小説で明示するといわれれば非常に分かりやすく形式的だけど、水槽の金魚を観るというたわいもない行為が映像のフィルターを通すことでなんらかの強度を持つ特異な体験になることの不思議を考えてた。映画におけるアンビエント。
水槽の長回しの途中でいきなり音楽ぶっこまれると、ちょっと油断してたこともあってめちゃビビる。

あとはストローブ自身の朗読ってのは今までなかったから新鮮だった。

あとルノワールの30年代の映画って同時代の作品の一歩先を行ってる感がやはり凄い。

『水槽と国民』に似ている作品

銀河

製作国:

上映時間:

102分

ジャンル:

3.6

あらすじ

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