TsuyoshiNomoto

凱里ブルースのTsuyoshiNomotoのレビュー・感想・評価

凱里ブルース(2015年製作の映画)
3.8
映像の詩だ。
カットとカットの繋がりに連続性や比喩性を見出せない。その、どこに小さな街にカメラを置きながらも、どこかでぶっと切れてしまう感覚は、ある種の中国の広大さ、カメラのフレームに包み込むことのできない広大さと繋がっているような気もする。
格差と貧困と暴力にゆるくそしてべったりと汚染された生活をしっかりと画面の中に取り込み、無常の世界で、ただ誰かが誰かの為を思ってほろ苦い思いとほろ苦い笑みを浮かべていることだけは、常に俳優たちの表情を通して語られる。変なシーン多い。よく分からん。けどよくわからない魅力がある。でも、やっぱりよく分からん。
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