たこさん

ディセンダントのたこさんのレビュー・感想・評価

ディセンダント(2015年製作の映画)
3.7
王道すぎるストーリーで先が読める
だが決してハズレではない
王道だからこそ伝わりやすいです


先ずあらすじを簡単に

『美女と野獣』のアダム国王が治める「オラドン合衆国」
そこにはディズニー映画の英雄や、その子ども達が住み
かつての敵であったディズニー・ヴィランズとその子ども達は魔法は使えずwi-fiすらない魔法のバリアで隔離された「ロスト島」に住む

ある日
アダム国王の息子、ベン王子の「子ども達はかつての騒動に関係はない」という考えにより
オラドン合衆国へ迎え入り、オラドン高校に通うよう言い渡す
それを機にかつての悪であったマレフィセント率いる、イーヴィル、ジャファー、クルエラが復讐の為に子ども達にフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を奪ってくるよう命じる……



これは正しくベン王子の言う通り
子ども達は親世代の騒動に関係はなく
ヴィランズの子どもだから悪
かつての英雄やプリンセスの子どもだから正義って訳じゃないんです

あくまで悪だったのは騒動を起こしたヴィランズであり
正義なのはそれを解決した英雄やプリンセスな訳ですよ

この作品はそれをロスト島に住む子ども視点だけではなく
オラドン合衆国に住む子ども視点からも伝えてくれます


オラドン合衆国とはかけ離れた境遇で生きてきたロスト島の子ども達
親に認められたい一心で行動する姿はとても純粋

一方、何不自由なく存分に愛され生きてきたオラドン合衆国の子ども達……

もちろんオラドン合衆国の子ども達全員がという訳ではないですが
その差から生まれる醜いカースト的存在が垣間見れます


外側は悪だが中身は正義
外側は正義だが中身は悪
どちらがより正義かは明白です

もちろん1番は外側も中身も正義の存在でそういうキャラも登場します


悪から生まれたものは悪、正義から生まれたものは正義という固定観念をぶち壊してくれる作品なので
是非子ども達に見せたいと思うものでしたね
これを製作したディズニーは本当に素晴らしい
メッセージ性が強くシンプルに伝えてくれるものでした

もちろんミュージカルも素晴らしいですよ
歌で伝える言葉はより一層深く刺さります
監督がケニー・オルテガ、納得の作品です


にしてもベン王子は本当イケメンやなー…