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ネコのお葬式のtheocatsのレビュー・感想・評価

ネコのお葬式(2014年製作の映画)
1.0
ネタバレ
男女の出会いと別れを緩慢に描いた無感動劇

アルバイトをしながら歌手デビューを目指す地味なシンガーソングライターと、漫画家志望の調子よく明るい女子の出会いと別れが猫を絡ませながら綴られる。

テンポの遅さは最初から感じていたことであり、ずっとこの調子が続くのだろうと諦念して視聴。あいにく普通速度でしか見られない環境の為なかなかの苦行となった。

まずエンドロール中における二人の馴れ初め描写は完全に失敗だと個人的には思う。
エンドテーマでそのまま終わらせた方がよほどすっきりしただろうに。

最初に戻って、現在と過去の時間軸を何度も入れ替えての場面転換も明確に分かり辛く序盤は結構まごつく。

そして致命的なのは何も心に響いてこないこと。それには個人的理由が絡んでいると思われるが、主役男子が指摘しヒロイン自ら映画中で告白しているとおりの「目ばち整形顔」が全く苦手タイプだったことが大きい。
※まさか映画の中で整形の指摘と告白が話されるとは思いもよらなかったよ・・・

加えて人相学的・雰囲気的に二人は相性が良いと感じなかったことも大きいだろう。
(だからこそ別れたのは不思議ではないわけだ)

猫も二人の仲を取り持つ存在としては機能せず。
二人が別れた後は男性が引き取りいつしか死別。その遺骨を埋めるために再会した二人のセンチメンタルジャーニーももやもやした雰囲気に終始。
主役男子が唄を弾き語る場面はある意味泣き所なのかもしれないが、悲しいことに爺には響きませんでしたよ。


総評一つ星


他映画でもテンポに関して不満を述べることが多いが、せめて80分程度にスピーディに凝縮できれば緩慢さではない「切れ」が生まれただろう。

002007
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