すぽんてぃにあす

劔岳 点の記のすぽんてぃにあすのネタバレレビュー・内容・結末

劔岳 点の記(2008年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

富山の山繋がりで。

富山が舞台の映画を得意とする木村大作氏が監督兼脚本を手掛けた、実話を基にしている作品。
本作の撮影風景をドキュメンタリー映画とした作品も存在する。

舞台は明治39年。
日本地図の完成を急かす陸軍からの命令で、浅野忠信演じる測量手が富山県の立山連峰の剱岳に挑む。
現地で香川照之演じる山を知る案内人の協力を得て、自然の脅威に立ち向かっていく。

測量の仕事の苦労、こんなもの経験することないのだろうし、嫌な時代背景のせいか仕事とは別の戦いのようなものが窺えた。
何となくだが一部嫌悪感も感じたし、山も登らん連中がわめいていて腹も立つ。

そんなことは置いておいて、使命を志して自然に立ち向かう男達の姿という観点ではかなり楽しめた。
山を知る者の重要性。
目印も何もない状況で何に命を預けるのか、意外なものを頼りながら道なき道を見つけていく。
立ち位置的には松田龍平ビジョンが一番見やすかったかも。

クライマックスの後に残ったもの。
意味はなかったなどと思うのは大きな間違い。
とても重要なことをやり遂げたことを誇りに思います。