K2

劔岳 点の記のK2のネタバレレビュー・内容・結末

劔岳 点の記(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何回目の視聴だろうか、、、。
これ、好きなんだよね。

どなたかが、感想で「ドラマがない、、、」と書かれていたが、
本当にそうなのか?
ドラマって、、、起伏が大きければ良いってもんじゃないと思うんだよね。

時代的に軍の力がどれほど強いか想像できる時代に、
その指示もあっただろうが、自分たちの使命を
何としても完遂するために黙々とやるべき事をやる測量隊たち。

昔からの慣習に縛られる村社会に身を置きながら、
周りへの心を砕きながらも、最後まで自分の信念だけを貫く山男。

ただ山に登りたいという願望だけで、剱岳初登頂を狙う登山家たち。
そして、測量隊の信念を理解しつつも、自分たちの性に嘘をつけない、、、。

雪山の吹雪も雪崩も、雄大な立山の風景も
そんなドラマを彩る味付けでしかない。
でも、そんな立山剱を目指さずにはいられない
人間たちのドラマなんじゃないかな。

ただ、終始流れる悲壮感を誘うようなBGMは、個人的には蛇足。
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