社会のダストダス

べネファクター 封印/人生の特効薬の社会のダストダスのレビュー・感想・評価

2.2
プライムビデオで鑑賞
DVD化される前は「人生の特効薬」という邦題だったらしい。
モルヒネは人生の特効薬だということか。
リチャード・ギアも結構いいお爺さんになってしまっているんだな。

雑なあらすじ
病院を経営する億万長者のフラニー(リチャード・ギア)は、交通事故で親友を亡くして以来孤独な隠居生活を送っていた。5年後、事故で死んだ友人夫婦の娘で仲の良かったオリビア(ダコタ・ファニング)から街に戻ってくるとの連絡を受ける。オリビアは医者のルーク(テオ・ジェームズ)と結婚しており、彼に病院での仕事を紹介してほしいと言われる。

何となく不穏なジャケットだけど、特に悪いことは起こらない。レビューを少し遡ってみたら、やっぱりサスペンスだと思って観た人が結構多いようで。
自分もジャケットからのイメージだと、リチャード・ギアがダコタに刺されそうな映画だと思っていた。

タイトルの”Benefactor”は恩人という意味、寄付者や後援者なども。フラニーはオリビアの両親が事故死した際、同じ車に同乗していたため罪悪感を抱くようになる。
フラニーはオリビアとルークとの交流を通じて徐々に生気を取り戻していくが、二人へのお節介が次第にエスカレートする。かねてから抱えていたモルヒネ中毒も手伝って、行動が常軌を逸していく。

オリビアの旦那のルークは、ある意味視聴者視点のキャラクターなのか。彼から見ればフラニーはオリビアの知り合いというだけで赤の他人のため、序盤からかなり引き気味。新任の医師なのにいきなり役員に任命されたりするので、かなり迷惑そうだが意外と付き合いが良くクラブで一緒にトリップしてしまう。ルークが良い奴でよかった。

珍しくダコタがまともな成人女性(妊婦)を演じているが、本当にまともなことしか言わないのであまり面白みはない。元も子もないことを言うとギア様がまともな人を演じて、ダコタがラリった役をやったほうが映画としては面白いんじゃないかと思ってしまった。

オリビアのことをプードルと呼ぶフラニー。でも、もじゃもじゃのフラニーを演じているリチャード・ギアのほうがプードル感ある。