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砂の城のgeminidoorsのレビュー・感想・評価

砂の城(2017年製作の映画)
4.0
あなたへのオススメで何気なくチョイス。ワタシには小品当たり。
アメリカ英雄ismではなく、一人の新兵の或る任務体験の短い期間での心身まるごと激しい揺れと成長を軸に。
その地の以前より続く同じ民族同士の争いと、戦争という大義名分かざす争いも、ヒトの営みに於いては"不毛な繰り返し"でしかないのでは?と押し付けがましくはなく語りかけてきた端的だけど佳作。
アメリカ介入の偽善さや、戦争の虚しさを大上段に問いかける訳ではなく、上記の視点がワタシには魅入れた点かも知れない。

"砂の城"…まさしく題名が語りかける。



不図、ジミヘンの大傑作LSDアルバム"Axis: Bold as Love"に収録された同名曲を思い出す。
とは言え、邦題が両者同じだけであり、原題については映画は"Sand Castle"であり、ジミヘンの曲は"Castle Made of Sand"。

短く走り抜けた彼の人生…
ベトナム戦争映画の多くに彼の曲はアシッドソングとして挿入されたりした。
数有る楽曲中で"好きな一曲を選びなさい"と問われたら、ワタシは"選べない"と応えるだろう。

然し乍らこの"砂の城"は好きなベスト10に入る位にお気に入りなのだ。彼の作風にしてはとても静かめで、カッティングの妙&何より歌詞が最高だ。
曲ラストでジミは下記の様に唄う。

🎵And so castles made of sand
 Slips into the sea
 Eventually 🎶


此処でこの映画についてコレ以上書くと野暮というものだろう。
またもや映画レビューじゃないじゃん?と思われて結構。観れば伝わる人には伝わるだろうから^_^

p.s.
ジミヘンを白いストラトキャスター右利き様を左で"弾きまくるギタリスト"として敬愛する輩が居たならば、是非ともコノ曲の様な"歌詞の物語性や質"にも注目してみて欲しいと思うぞなもし。
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