JTKの映画メモ

砂の城のJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

砂の城(2017年製作の映画)
4.2
かなり良かった。

おセンチなラストも、わし的に丁度良かった。それまで十分辛口だから。
しかし上官に恵まれとるね。美青年だしな。

大学の学費欲しさに米軍入りした美青年役にニコラス・ホルト。
逃げ出したくて自作自演で怪我をするもやがて現場に派遣され、そこで見た現実により本人は成長することになる。
でも戦場での成長って、軍によるマインドコントロールの証ってことなんだよな。
上官に恵まれたってのは、それをも分かった上で、可愛い顔した部下が戦場から離れることを心から祝福していたから。

この映画は、大上段から反戦を訴えてるような作品でもなければ、アメリカがたまに仕掛ける、ハンサムなスターが殺戮飛行機で空を飛び回るような戦意高揚プロパガンダ映画でもない。
戦争は無くなって欲しいが、人間が人間である以上、戦争は無くならない。
そういった事がことがさりげなく(図らずも?)描かれてる映画。

だからわしにはとても響いた。