炭酸煎餅

ジュラシック・ワールド 炎の王国の炭酸煎餅のレビュー・感想・評価

3.2
「ジュラシック」バースの5作目。
今回もやはり「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて~」というテーマは根底に流れていると見え、冒頭早々からやらかす人やら毎度の強欲・傲慢・俗物の三拍子そろった人らのオンパレードで「ニンゲンってさあ……」となる、ある意味安定の「いつもの感じ」になっていたんじゃないでしょうか。(劇中でも指摘されてましたが、実は主役二人ですら「いらんこと」してない側ではない、というのは考えたらなかなか業の深い設定だなと思いました)

サブタイトルの「炎の王国」っぽい島での展開が半分弱くらいまでの分量であっさり終わって、あとの舞台がアメリカ本土だったのはちょっと急に思てたんと違う所に案内されたな?という感が無くもないんですが、前作に続いて登場した遺伝子工学による新種の「恐竜みたいな生物」(端的に言ってもうほぼ「怪獣」)が、豪邸とはいえ人間が普通に生活する「文化」のある場所で暴れまわる姿は「人間の領域が恐竜(型の生物)に侵されつつある」という描写ともとれ、この世界の続きが気になる構成になっているなという印象を受けました。(実際、ある意味本作最大のやらかしで最後あんな事になっちゃいましたしね……)

"ワールド"シリーズ(野球じゃなくて)は次作で完結とされているらしいですが、この世界がどんな幕引きを迎えるのか、次作も観てみたいと思います。
炭酸煎餅

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