有村ドーム

ジュラシック・ワールド 炎の王国の有村ドームのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずローカライズについて、
この映画は洋題はFALLEN KINGDOMだが邦題では炎の王国となっている。この炎はおそらく前作ジュラシックワールドの舞台である島に火山噴火が起きることを意味しているのだろうが、本作は火山噴火がメインではなくあくまで導入であり本来は無法地帯となった地に放たれた恐竜を捕獲し金儲けを企むもの達と火山噴火から安全な場所へ避難させたいという元従業員たち(クレア、オーウェンら)の対立がメインのストーリーになっていると思う。
よってこの炎の王国という邦題は極めて私には理解の出来ない副題だった。これはそのまま洋題から取り失われた王国とでもしておけば理解は出来ただろう。
吹き替えで見る際はオーウェンとクレアの声優が群を抜いて違和感があるので是非字幕版をおすすめしたい。

作品の内容に関しては、
今作はジュラシックワールドの繁栄と衰退を描いた前作とは違い、恐竜たちを争う善と悪の闘いが描かれていた。そのため金儲けを企むもの達の所への潜入シーンも描かれておりそこが非常にワクワクして楽しかった。特に火山噴火のシーンはさすが超大作なだけありとても見応えのあるシーンだった。
またラストのインドラプトルとブルーとの決着のシーンは一瞬勝利を悟ったがしぶとく粘るインドラプトルに思わず手に汗を握った。
序盤ではダメダメだったのが終盤では勇気を振り絞り勇敢になるというベタな展開もあり楽しめた。
この作品は動物愛護や他種との共存というメッセージが込められているのだろうと思った。
人間との共存を諦め恐竜たちを見殺しにすると決意したクレアだったが、メイジーにより人間界へ解放されてしまった。
最後の演説(?)シーンにある通り恐竜たちが開放されたことにより本来の意味であるジュラシックワールドになったわけである。
これは次回作にも期待が高まった。
有村ドーム

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