Kinako

ジュラシック・ワールド 炎の王国のKinakoのレビュー・感想・評価

4.7
生きた恐竜のテーマパーク『ジュラシック・ワールド』が崩壊した後の世界を描いた続編にして、シリーズ第5作目…炎の王国🔥

このシリーズが単なるモンスター映画ではなく、科学的映画と認識されている理由のひとつに、人間の倫理観を問うテーマが根底にあるからだと改めて思わされた。

今回の冒頭では、人間が生み出した恐竜が生息する…かつてはテーマパークだった島の火山の噴火が迫っているという状況からスタートする。つまり恐竜たちはもう一度絶滅の危機に晒されているというわけだ。

そして人類は選択を迫られる。科学の力で復活した恐竜たちの運命を「自然に委ねる」か「人類が保護する」か…。あるいは……

本当に面白い、自分だったらどうしたいかを考えてしまう問いかけを冒頭から観客に提示してくる。第1作目の続編もこうあるべきだったのかもしれない。…と感じたがロストワールドもアリだと思う。というか「現代」だからこそ、今回のテーマが人類の心を揺さぶる。

登場人物たちと同じように、倫理観と価値感がグルングルン揺さぶられる最高の体験ができました!
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